wataame_1985の日記

B'zファンです。歌詞考察がしたくて始めました

「傷心」について

今回はFRIENDSⅡの2曲目、傷心について書いていきます

まずは恒例の歌詞のおさらいから

 

傷心

 

にこやかに愛し合う風景

こわいもののない平和な習性

 

だれもがまんべんなく幸せにと願い

傷ついても立ち直れる明日を信じてる

 

ちかよらないでおくれ もう痛いのはごめんだ

こわれるようなものに もう手は出さない

せいぜい甘い時を堪能すればいいじゃない みんなみんな

どういうふうに愛について 勘違いしてもいい

 

求めあい過ぎるのが人情

花火のようにはじけ散って後遺症

 

どうして君は僕に微笑んでくれるの

一体どんな「つながり」を夢見ているの

 

さわるななめるな どこにも傷なんてない

涙をからして 泥のように眠ろう

退屈な毎日 それもまた良しとしよう、だから だから

面倒臭い事情に巻き込まないでくれ

 

燃え上がるのが怖い 灰になるのが怖い

なにも見えない聞かない 問いには答えない

優しくしないでこれ以上は どうかおねがい

あの日のようにまた 自分が分からなくなるよ

 

作詞 稲葉浩志

 

 

なんといいますか…冒頭から悟ったような、冷めたような、そんな表現が続きますね。

ほかの人たちを見て、「どういうふうに愛について勘違いしてもいい」なんて結構ひねくれちゃってますよね。

「愛し合う風景」も「だれもが幸せにと願う」ことも「明日を信じること」も、こわいものがない、傷ついたことがないからできるんだよ。

僕は「もう」痛いのはごめんだし、壊れるようなものに手は出さない。

 

過去の恋愛でかなり深手を負ったようですね。

 

「君」の微笑みに対しても非常に警戒心が高く、まるで野生の動物のようです

一生懸命強がって「君」を遠ざけようとする様子がこれでもかとえがかれていますね

 

ここから考察です

 

個人的には、この「傷心」は「いつかのメリークリスマス」の前の恋愛じゃないかと思っています

「退屈な毎日それもまたよしとしよう」と「LOVE PHANTOM」の「丁度風のない海のように退屈な日々だった」の表現の繋がり」

 

「君」の微笑みや優しさに対して、おびえて距離を置こうとする表現や、恋愛に対して否定的な態度。

もう一度キスしたかった」の「抑えていた恋(怖くて避けていた)」

その時に僕が言った「自分が分からなくなる(傷つけてしまう、のニュアンスが含まれている気がしている)」ことに対する部分として

「傷つくことを恐れないすんだ瞳」が当てはまると考えています

 

考察のかけら

「どんな恋愛だったのか」

「あの日」はどこかで歌われているのか?

 

 

「SNOW」について

さて、ここから「FRIENDSⅡ」の考察に入っていきます

順番に紐解いていきますよ。1曲目の「FriendsⅡ」はインストなので、二曲目の「SNOW」から。

ではまず、恒例の歌詞のおさらいです

 

SNOW

 

寒い暗い夜はいやだ 女々しい物思いに耽る

たばこの灯りは 眠れぬこころ照らす

 

本当にひとりになったことないからね

自分の強さも知らない

 

あのときどうしてうそをつかなかったのだろう

偽りばかりで暮らしてたはずなのに

 

雪に言葉はない 手紙も届けられない

誰もノックしない すべては息を潜める

 

君とのことを 思い出すときはいつも

ドアというドアを閉められたよう

 

「壊してしまいたい」そんな気持ちになっていた

手放した鳥は 二度とは帰ってこない

 

踊れ 雪よ やまないで今は

溜め息を 優しく吸い込んで

つもれ この世の悲しみを全部

深く 深く埋めてしまえ

 

歌詞 稲葉浩志

 

 

 

比較的短めな曲ですね。メロディもゆっくり、歌はファルセットがメインで、とてもしっとりとした印象の楽曲です。

 

では、関連してそうな部分をピックアップしていきましょう。

 

考察1

「たばこの灯り」

僕の罪に出てきた「やめた煙草に手を出すように」に関連する部分だと思っています

時系列的には「どうしても君を失いたくない」の後、二度目の別れの後のシーンだと思います。

 

考察2

「本当に一人になったことないからね」

一度別れたこともあるけど、結局逢ったりヨリを戻したり。本当の意味で独りになったことがない、っていう表現。

この表現から、二度目の別れの後だと判断しました

 

考察3

あのときどうしてうそをつかなかったのだろう

偽りばかりで暮らしてたはずなのに

ここが最も重要な部分だと思っています

もう一度キスしたかったより

安らぎと偽りの言葉を

何一つ言えないままに

逢えない日々が始まった「あの時」どうして「安らぎと偽りの言葉」を言えなかったのか。もし言えていれば、泡のように揺れる恋ははじけずに済んだんじゃないか…

そんな後悔が見えますね。

 

2番以降は、これまでの考察にはリンクしない部分が多いので、考察が進んだらその時更新します

更新のお知らせをお待ちくださいませ

 

では、今回は短めでしたが、このへんで。

 

 

「FRIENDSⅡ」の考察について

考察に入る前に、お伝えすることがあります

まず「FRIENDSⅡ」と「FRIENDS」にストーリー上の関連があるという発表は出ておりません。また「FRIENDSⅡ」に収録されている曲同士の関連性についても同様です

 

ここから先は「繋がってるといいな」「繋がってそうだな」といった妄想がメインになりますので、解釈違い等が多く生まれると思いますし、誰かに伝えても共感は得られない可能性が高いと思います。

あくまでも、私個人が考えるストーリーになりますので、お読みになる際はご注意くださいませ。

 

それでは、収録楽曲から。

1.FRIENDSⅡ

2.SNOW

3.傷心

4.BABY MOON

5.sasanqua~冬の陽

6.あるひそかな恋

7.きみをつれて

 

オムニバス形式になっているので、前作のように「scene」ではなく普通の曲順表記になっています。

 

5曲目は松本さんのソロアルバム「House of Strings」「Strings Of My Soul」にそれぞれちょっと違うバージョンで収録されています

 

また、これは考察ブログを書く際に調べて知ったのですが、7曲目の「きみをつれて」のBメロに「sasanqua」が使われています。

山茶花花言葉には「ひたむきな愛」「ひたむきさ」「理想の恋」「困難に打ち勝つ」などがあり、この中で「きみをつれて」に関係ありそうなのは「理想の恋」「困難に打ち勝つ」かなと思います

ひたむきな愛、は歌詞的にちょっとちがうかな。

 

ここは関係ないかもしれないですけど、一応考察の種に入れておきましょうね。

 

では、次回から各曲を紐解いていきたいと思います

 

考察の種

山茶花花言葉「ひたむきな愛」「ひたむきさ」「理想の恋」「困難に打ち勝つ」

 

 

考察のかけら

考察のかけらと題して、ここに現在の考察で繋がっていないもの、繋がりがあやふやなもの(気になったワードや設定)を置いていきます

 

考察につながった際は、関連記事のリンクを張りますね

 

もう一度キスしたかった より

穏やかな笑顔作りながら

出会いを悔やむことはないと

言い聞かせグラスを開けた時

これが最後だと頷いた

「離れることはない」と言ったタイミングはここかもしれない

 

「傷心」より

「どんな恋愛だったのか」

「あの日」はどこかで歌われているのか?

 

「BABY MOON」より

「君は可愛く笑ってるだけ」

周辺考察「もう一度キスしたかった」

周辺考察第2弾は「もう一度キスしたかった」です

FRIENDSⅡの考察に行く前に、ここだけは書いておきたかったので、ちょっと回り道ですがお付き合いくださいませ

 

では恒例の歌詞のおさらいから。

 

もう一度キスしたかった

 

まぶしい夏に捕まえた

強くしなやかな指先

寂しい人ごみの街で

抑えていた恋をぶつけあった

本気に傷つくこと

恐れない澄んだ瞳が

雨の午前6時に出ていく僕を包んで oh

 

曇る窓 優しく響かせて

流れる歌が哀しかった

ふりかえるあなたを抱き寄せて

もう一度キスしたかった

 

再会はすぐに訪れ

やがて迷いはなくなり

秋の扉たたくまで

心寄せあい歩いてた

二人違う場所でしか

叶わぬ夢を持ってるから

わずかな時間しか

残ってないと知っていた oh

 

燃え上がる想いははかなくて

逢えない日々がまた始まる

安らぎと偽りの言葉を

何一つ言えないままに

約束は交わされることなく

揺れている恋は泡のよう

ふりかえるあなたを抱き寄せて

もう一度キスしたかった

 

木枯らしが過ぎようとする頃

痩せてしまった二人の灯に

誘われてあなたはやってきた

決断を吹きかけるため

 

穏やかな笑顔作りながら

出会いを悔やむことはないと

言い聞かせグラスを開けた時

これが最後だと頷いた

白い息さよなら告げた後

車に乗り込んでゆく時

ふりかえるあなたを抱き寄せて

もう一度キスしたかった

 

歌詞 稲葉浩志

 

 

 

さて、考察に入るのですが、どの辺が周辺考察なんだ!!と思う人もいると思うので

まずは関連する項目をパパっと上げていきますね。

 

「FRIENDS」の考察で、複数年の回想だということは説明しましたね。

「僕の罪」で出てきた「やりたいことをやるために別れた2人」

「恋じゃなくなる日」で出てきた「僕らが追ってる夢は本当は同じものかもしれない」

「考察の種」~僕の罪~でピックアップした「限定的なお付き合い」

この辺りを念頭に入れて歌詞を見返すと

 

二人違う場所でしか

叶わぬ夢を持ってるから

わずかな時間しか

残ってないと知っていた

 

の部分がスポッとハマりますよね。

 

そしてここからは、この曲の考察に移ります

 

考察1 

「本気に傷つくこと恐れない澄んだ瞳」

しょっぱなからちょっと不穏な空気ですね。この表現は将来傷つくことが分かっていてそれを恐れない「覚悟」のようなものを感じますね。

 

考察2

再会はすぐに訪れ

やがて迷いはなくなり

秋の扉たたくまで

心寄せあい歩いてた

二人違う場所でしか

叶わぬ夢を持ってるから

わずかな時間しか

残ってないと知っていた

 

どこで切るか難しかったので、まとめてピックアップしました

一度別れてからの「再会」やがてなくなった「迷い」

秋の扉たたく「まで」のわずかな時間しか残っていないことを知っていた2人

理由は「違う場所でしか叶わない夢」を持っているから。

ここは考察の種

~僕の罪~

「一度別れてヨリを戻す」

「夢のために別れるまでの、限定的なお付き合い」

大事なものなくさないように

の部分がしっかり描かれていますね。

 

再会自体はすぐに訪れていたけど、迷いがなくなるまでに少し時間がかかったような描写

これは「恋じゃなくなる日」の

「だらだらとした関係」が続いた後、「恋じゃなくなった日の空を見上げる」部分ときれいに重なります。

別れるまでの「わずかな時間」はいらない、とつぶやく自分の考えは「ひとりよがり」だろうと言って、短い期間と知りながらヨリを戻すんですね

 

ここまでのまとめ

最初から「傷つく可能性」があった2人。抑えていた恋をぶつけ合い、一度別れる

再会した2人。「わずかな時間しか残っていない」と知っていてもヨリを戻す

1番のAメロから2番のAメロまでで、ぎゅっと「僕の罪」「恋じゃなくなる日」を歌いあげていますね。

 

考察3

燃え上がる想いははかなくて

逢えない日々がまた始まる

安らぎと偽りの言葉を

何一つ言えないままに

約束は交わされることなく

揺れている恋は泡のよう

ふりかえるあなたを抱き寄せて

もう一度キスしたかった

 

「燃え上がる想い」は「僕の罪」で生まれた考察の種「心燃やした人」と繋がり、より一層「FRIENDS」との関連性が深まる表現となっています。

 

逢えない日々が「また」始まる の表現がちょっと気にかかります。1度目もあまり逢えなかったのでしょうか?それとも再会までの「逢えなかった期間」を指しているのでしょうか? ちょっとここは考察の種に入れておきます。

 

秋の扉をたたいてから、すぐに逢えなくなってしまった2人。

「安らぎと偽りの言葉」も言えず「約束」も交わされることなく、何かのはざまで揺れる恋。

 

この2つも考察の種に入れておきましょうね。

 

そして後半です

考察4

なんらかの「決断」を吹きかけるために「やってきた」あなた。

季節は木枯らし(晩秋から初冬…具体的には10月末から11月末ごろにかけて吹く風)が過ぎようとする頃なので、11月末から12月初旬ですかね。

「FRIENDS」に関連していると確信しているので「クリスマスを目前に控えた2人」と表現します。

 

クリスマスを目前に控え、別々に暮らしていた2人が別れのために逢う。

穏やかな笑顔「作り」ながら

出会いを悔やむことはないと

「言い聞かせ」グラスを開けた時

これが最後だと頷いた

 

この別れが本心ではなく、苦渋の決断であることがうかがえますね。

 

※若干無理筋ではありますが、ここでもしかしたら「離れることはない」と言ったのかな?なんて思ってみたりもします。

 

わりとあるんじゃないかと思うのですが、自信がないので保留で。

種と別で「考察のかけら」とでも題してまとめておきますね。

 

後半まとめ

燃え上がった想いは瘦せてしまい、決断を吹きかけに来た女性

作った笑顔で、最後だと言い聞かせて、グラスを開ける2人

「さよなら」を告げた女性を引き留められなかった男性

別れに対して、どこか未練があるような描写が目立ちますね。回避したかったけど、できなかった別れ。

捨てきれなかった「夢」と選ぶことができなかった「恋」の間で揺れる気持ち。

後半はグッと哀しい表現が続きますね。

 

では、全体を通してまとめです

傷つくことを恐れない女性

迷いがなくなった男性

秋が来るまで心を寄せあった2人

違う場所でしか叶わない夢を持った2人

そして、見えていた別れを避けることができなかった2人

「これが最後」という、1度目とは違う、はっきりとした別れ。

 

「夢」は時に「愛」より大事に思えるのでしょうね。

 

ということで「もう一度キスしたかった」の考察でした。

次回は「FRIENDSⅡ」の考察に入っていきます。

注意点として、「FRIENDS」の続編として発表されたアルバムですが、1つのストーリーである、ストーリーが繋がっている、という発表はありません

次回以降は完全な妄想考察になります。

それでも良ければ、ぜひお付き合いくださいませ。

 

考察のかけら

「離れることはない」と言ったタイミング?

 

考察の種

「また」

「安らぎと偽りの言葉」

「約束」

 

周辺考察 「静と動」「光と影」「表と裏」「いつかのメリークリスマスとLOVE PHANTOM」

「FRIENDS」考察、いかがでしたでしょうか?

言葉足らずだったり、表現力が乏しかったりと、至らない点も多くうまく伝わらなかったかも。随時見直し&加筆修正を行いますので、ご容赦くださいませ

 

さて、ここまでお付き合いいただいたみなさんと、「FRIENDS」シリーズに収録されていない曲の中で「FRIENDS」シリーズに関連していそうな曲を取り上げて

ここってこの歌のここなんじゃないの?っていう記事を挟んでいこうと思います。

 

周辺考察とでも名付けましょうか。

第一弾はタイトルにもあるように

いつかのメリークリスマス」と「LOVE PHANTOM」の関連性です

 

極端に聞こえるかもしれませんが、この2曲は同じ日の同じ人の心情を描いたものだ!

と思うので、その根拠や考察を。

 

今回は曲全体の考察はしないのですが、毎度おなじみの。

 

LOVE PHANTOM

 

いらない何も捨ててしまおう

君を探し彷徨うmy soul

stop the time,shout it out

がまんできない僕を全部あげよう

 

せわしい街のカンジがいやだよ

君はいないから

夢に向かい交差点を渡る

「途中の人」はいいね

 

ふたりでひとつになれちゃうことを

気持ちいいと思ううちに

少しのズレも許せない

せこい人間になってたよ

 

君がいないと生きられない

熱い抱擁なしじゃ意味がない

ねぇ2人でひとつでしょyin and yan

君が僕を支えてくれる

君が僕を自由にしてくれる

月の光がそうするように

君の背中にすべり落ちよう

(そして私はつぶされる)

 

丁度風のない海のように

退屈な日々だった

想えば花も色あせていたよ

君に会うまでは

 

濡れる体溶けてしまうほど

昼も夜も離れずに

過ごしたときはホントなの

君は今何おもう

腹の底から君の名前を

叫んで飛び出したit's my soul

カラのカラダがとぼとぼと

はしゃぐ街を歩く

 

欲しい気持ちが成長しすぎて

愛することを忘れて

万能の君の幻を 僕の中に作ってた

いらない何も捨ててしまおう

君を探し彷徨うmy soul

stop the time,shout it out

がまんできない僕を全部あげよう

 

幻をいつも愛してる

なにもわからずに

 

歌詞 稲葉浩志

 

さて、では「いつかのメリークリスマス」と「LOVE PHANTOM」が同じ日、同じ人である根拠を上げてきましょう!

 

と、その前に考察の種を収穫しましょうか。

ここではいつかのメリークリスマスの上2つを回収しちゃいます。

「慌ただしく踊る街」

「通り過ぎる誰か」

 

その1

「ゆっくりと12月のあかりが灯りはじめ 慌ただしく踊る街を誰もが好きになる」

「せわしい街のカンジがいやだよ 君は居ないから」

 

そもそも、いつかのメリークリスマスのこの部分、他人行儀な気がしません?

「クリスマスが来るね~♪」って感じではなくて「みんな好きだよね~」みたいな。

つないで表現すると

「クリスマスで慌ただしく踊る街のカンジがいやだよ 君はいないから」

ってことですね

 

その2

「だれかが足早に通り過ぎる 荷物を抱え幸せそうな顔で」

「夢に向かい交差点を渡る「途中の人」はいいね」

 

幸せだったクリスマスを思い浮かべて、立ち止まってるときに目の前を通り過ぎる、幸せそうな誰か

その人を見て「夢に向かい交差点を渡る「途中の人」はいいね」と思ってしまう自分。

 

その3

「何もかもがきらめいて」

「思えば花も色あせていたよ君に会うまでは」

 

ここは2つの曲で、同じ心境を逆の表現で描写してますね。

 

その4

「がむしゃらに夢を追いかけた」

「夢に向かい交差点を渡る」

がむしゃらに夢を追いかけた結果、交差点を渡ってしまった。

これは後戻りできない道を渡った、というような意味だと思うんです。

 

これだけ共通点があれば、信ぴょう性もあるでしょ?

 

ということで、周辺考察第一弾「LOVE PHANTOM」でした

 

 

 

scene4.「seasons」scene5.「どうしても君を失いたくない」

この記事のメインはSCENE5.「どうしても君を失いたくない」になります

 

インストゥルメンタルの「seasons」に関しては

SCENE3.とSCENE5.の間に「いくつかの季節が流れた」という意味で間違いないと思いますし、インストゥルメンタルの考察ができるほど音楽に詳しくはないので、軽く流しちゃいますね。

 

それでは、「どうしても君を失いたくない」の考察の前に、恒例の歌詞のおさらいです

 

どうしても君を失いたくない

 

狂いなく季節は繰り返し 新しい冬がまた来る

凍り付くような空気に包まれ 今日もめまぐるしく僕は暮らす

 

明け方の濡れた道に 車を止めて一人で目を閉じ

少しだけ懐かしい夢を見た 僕が走る夢を

 

どうしても君を失いたくない 胸の奥から叫んでる

戻ることのない流れの中で 心燃やした人だから

 

窓に落ちる雪の粒は はかなく溶けてなくなり

人気のない交差点を並んで歩く二人が見える

 

恋じゃなくなることは 人を裏切ることになるのか

愛を貫くことの結果は ひとつなのか

 

どうしても君を失いたくない 胸の奥から叫んでる

戻ることのない流れの中で 心燃やした人だから

同じ涙を流し合える かけがえのない人よ

どうか強く手を取り合おう つらい時は泣けばいい

 

2人のことに蓋をして生きるとか 激しく憎み合って忘れるとか

僕らの行き先がどこかに あるはずだ

 

どうしても君を失いたくない 胸の奥から叫んでる

戻ることのない流れの中で 心燃やした人だから

いつかいっしょに海に行こう 波の音を聞きたい

あの日の砂の上で踊ろう 過ぎゆく日々に手を振って

 

追憶のかけらはうっすらと白く 世界を包んでいる

君は目覚め出かけてゆく 変わらない街のひとごみの中に

 

作詞 稲葉浩志

 

 

では、考察に入っていきましょう

この曲も、過去の回想がメインの歌詞となっています。

 

SCENE4.「SEASONS」を挟むまでもなく、歌詞にも出てますね。「新しい冬」

新しい冬を迎えた僕は「少しだけ」懐かしい夢を見ます

 

明け方の濡れた道に 車を止めて一人で目を閉じ

少しだけ懐かしい夢を見た 僕が走る夢を

 

 

この「僕が走る夢」は、いつかのメリークリスマスの「僕は走り閉店間際君の欲しがった椅子を買った」の部分の描写だと思います。

季節が巡って、あのクリスマスを車の中で思い浮かべています

 

ちょっとここは、考察が進んだときに変わるかもしれないのですが

「人気のない交差点を並んで歩く二人が見える」も回想で、俯瞰で思い返している描写になっています。「恋じゃなくなる日」の「ほんの少し離れて歩く」のシーンじゃないかと思っていますが、根拠が薄くちょっと自信がないです

 

恋じゃなくなることは 人を裏切ることになるのか

愛を貫くことの結果は ひとつかのか

 

2人のことに蓋をして生きるとか 激しく憎み合って忘れるとか

僕らの行き先がどこかに あるはずだ

 

 

ここは「恋じゃなくなる日」につなげた表現になっていると思います

なんということでしょう。恋じゃなくなる日で「愛」に変わった2人の関係は多くの人が選ぶ「愛を貫くこと」の結果(結婚?)にはたどり着かなかったようです。

蓋をして生きるか、憎み合って忘れるか。

僕らなりの愛の貫き方を探している2人が描かれます。

 

いつかいっしょに海に行こう 波の音を聞きたい

あの日の砂の上で踊ろう 過行く日々に手を振って

 

 

「あの日の砂」は、恋じゃなくなる日に出てきた

「小さな貝殻にひとつずつ絵を描いて 思い出を砂に埋めていく」(考察の種)の砂ですね

 

どうしても君を失いたくない 胸の奥から叫んでる

戻ることのない流れの中で 心燃やした人だから

 

 

この部分だけを見ると愛の告白のようにも聞こえますが、曲全体を通してみると

「恋じゃなくなる日」を中心に、二人の関係の緩やかな終わりが描かれている印象です。

 

どうしても君を失いたくないけど、僕らの行き先は消して明るくない。

恋じゃなくなること、愛を貫くことに対する葛藤がありながらも

「蓋をして生きる」とか「忘れる」とか。僕たちなりの行き先を探している。

 

もしかしたら「FRIENDS」っていうアルバム名にあるように

友人として関係を続ける、そんな行き先を見つけるのかもしれませんね

 

 

とりあえず、ここで「FRIENDS」の考察はひと段落です。

次回から少しほかの曲を触った後に、「FRIENDS2」の考察に入っていきます

 

考察の種

「明け方の濡れた道」「窓に落ちる雪」「追憶のかけら(雪)はうっすらと白く世界を包んでいる」

天気というか、外の描写の違いはなに?

 

「心燃やした人」

こんなに燃え上がるような描写あったっけ?

 

 

では、次回もお付き合いくださいませ。