wataame_1985の日記

B'zファンです。歌詞考察がしたくて始めました

「きみをつれて」について

FRIENDSⅡの考察も、とうとう最後になりました

 

この曲も、あるひそかな恋のような、ちょっと不穏な空気が続きます

 

ではまずいつもの歌詞のおさらいから!

 

きみをつれて

 

君と知り合いになってから

かなりの時間が過ぎた

何もかもが新しく浮かれたようにはしゃぎ続け

禁断の果実をむさぼる そんな暮らし

長くはもたないね

 

行ってみたいよ 君を連れて

名前のない場所に

見渡す限り 風の強い砂漠で

彷徨い歩く

 

いいかい これは繰り返しじゃない

だから臆病にはなるな

人は過去に学び 前に進むはずだ

自分に言い聞かせて また転がろう

きっとまだ楽しめる

 

行ってみたいよ 君を連れて

かばんも持たずに

言葉も知らない 異国の路地裏で

迷子になってみる

 

明日はどうなるか わからない世界

それはわかっている

でもおもいきって 僕たちの未来を

話してみよう

 

もう一度だけ 君を連れて

旅をしてみたい

知らないうちに 忘れてきたもの探し

道をたどる

 

作詞 稲葉浩志

 

 

さて。

明確な期間は書いてませんが、「かなりの時間」が経った2人が描かれています

早速ですが、考察していきましょうね

 

考察1

旅に行く理由

倦怠期をにおわせる表現で始まるこの曲。かなりの時間を一緒に過ごした2人の間には「何もかもが新しく 浮かれたようにはしゃぎ続け 禁断の果実をむさぼる」日々があったことを描きつつも「長くはもたない」と言っています

まぁ、恋愛って最初はがーっと盛り上がるけど、ずっとは続きませんもんね。

刺激を求めて、名前のない場所に行ってみたいのかな?

 

考察2

繰り返し?

2番のAメロ。自分に言い聞かせる描写です。この「繰り返し」という表現、どこかで見た記憶がないですか?…そう「FRIENDS」のscene2「僕の罪」に出てきましたね

僕の罪の「罪が始まって繰り返す」という表現。この時の心情が2番のAメロで歌われている、と思うのです!

「付き合ってから」ではなく「知り合ってから」という表現なのも、この二人の間に色々な出来事が起きたことを示唆しているのだと思うんです。

 

考察3

おもいきって…?

僕たちの未来を話すことに「おもいきって」って表現がつくことで、なんだか勇気がいるような、今まで見て見ぬふりしてきたような、ちょっと後ろ向きな空気がにじむ気がしません?

「わくわく」して未来について語るというよりは、「そろそろ」「いよいよ」みたいなさすがにもうこれ以上見て見ぬふりできないよね、って空気。

この空気、どこかでながれてましたね?

そう!「FRIENDS」のscene5「どうしても君を失いたくない」に流れる空気にそっくり!

「二人のことに蓋をして生きるとか 激しく憎み合って忘れるとか」

こんな話をするなら、そりゃ「おもいきって」って言葉をつけたくなりますよ。

 

考察4

もう一度だけ?

そしてそのあとに続く「もう一度だけ」の表現。付き合ってたらこんな表現にはなりませんよね。別れた君と「もう一度だけ」旅をしてみたい。

そして「道をたどる」の表現。

これも「どうしても君を失いたくない」に出てくるこのシーン

「いつか一緒に海に行こう波の音を聞きたい あの日の砂の上で踊ろう過行く日々に手をふって」につながってきます。

恋じゃなくなる日」で思い出を埋めた砂浜に、波の音を聞きに「もう一度」行きたいね。知らないうちに忘れてきたものが見つかるかもしれないし。

 

っというわけで「きみをつれて」は「FRIENDS」の多くの曲につながりを感じる仕上がりとなっておりました。

 

これで「FRIENDS」「FRIENDSⅡ」と考察が終了となります

また、前回のように数曲「周辺考察」を挟んで「FRIENDSⅢ」の考察に移行しようと思います。

 

 

考察の種

「知らないうちに忘れてきたもの」

なんでしょうね?