wataame_1985の日記

B'zファンです。歌詞考察がしたくて始めました

周辺考察「もう一度キスしたかった」

周辺考察第2弾は「もう一度キスしたかった」です

FRIENDSⅡの考察に行く前に、ここだけは書いておきたかったので、ちょっと回り道ですがお付き合いくださいませ

 

では恒例の歌詞のおさらいから。

 

もう一度キスしたかった

 

まぶしい夏に捕まえた

強くしなやかな指先

寂しい人ごみの街で

抑えていた恋をぶつけあった

本気に傷つくこと

恐れない澄んだ瞳が

雨の午前6時に出ていく僕を包んで oh

 

曇る窓 優しく響かせて

流れる歌が哀しかった

ふりかえるあなたを抱き寄せて

もう一度キスしたかった

 

再会はすぐに訪れ

やがて迷いはなくなり

秋の扉たたくまで

心寄せあい歩いてた

二人違う場所でしか

叶わぬ夢を持ってるから

わずかな時間しか

残ってないと知っていた oh

 

燃え上がる想いははかなくて

逢えない日々がまた始まる

安らぎと偽りの言葉を

何一つ言えないままに

約束は交わされることなく

揺れている恋は泡のよう

ふりかえるあなたを抱き寄せて

もう一度キスしたかった

 

木枯らしが過ぎようとする頃

痩せてしまった二人の灯に

誘われてあなたはやってきた

決断を吹きかけるため

 

穏やかな笑顔作りながら

出会いを悔やむことはないと

言い聞かせグラスを開けた時

これが最後だと頷いた

白い息さよなら告げた後

車に乗り込んでゆく時

ふりかえるあなたを抱き寄せて

もう一度キスしたかった

 

歌詞 稲葉浩志

 

 

 

さて、考察に入るのですが、どの辺が周辺考察なんだ!!と思う人もいると思うので

まずは関連する項目をパパっと上げていきますね。

 

「FRIENDS」の考察で、複数年の回想だということは説明しましたね。

「僕の罪」で出てきた「やりたいことをやるために別れた2人」

「恋じゃなくなる日」で出てきた「僕らが追ってる夢は本当は同じものかもしれない」

「考察の種」~僕の罪~でピックアップした「限定的なお付き合い」

この辺りを念頭に入れて歌詞を見返すと

 

二人違う場所でしか

叶わぬ夢を持ってるから

わずかな時間しか

残ってないと知っていた

 

の部分がスポッとハマりますよね。

 

そしてここからは、この曲の考察に移ります

 

考察1 

「本気に傷つくこと恐れない澄んだ瞳」

しょっぱなからちょっと不穏な空気ですね。この表現は将来傷つくことが分かっていてそれを恐れない「覚悟」のようなものを感じますね。

 

考察2

再会はすぐに訪れ

やがて迷いはなくなり

秋の扉たたくまで

心寄せあい歩いてた

二人違う場所でしか

叶わぬ夢を持ってるから

わずかな時間しか

残ってないと知っていた

 

どこで切るか難しかったので、まとめてピックアップしました

一度別れてからの「再会」やがてなくなった「迷い」

秋の扉たたく「まで」のわずかな時間しか残っていないことを知っていた2人

理由は「違う場所でしか叶わない夢」を持っているから。

ここは考察の種

~僕の罪~

「一度別れてヨリを戻す」

「夢のために別れるまでの、限定的なお付き合い」

大事なものなくさないように

の部分がしっかり描かれていますね。

 

再会自体はすぐに訪れていたけど、迷いがなくなるまでに少し時間がかかったような描写

これは「恋じゃなくなる日」の

「だらだらとした関係」が続いた後、「恋じゃなくなった日の空を見上げる」部分ときれいに重なります。

別れるまでの「わずかな時間」はいらない、とつぶやく自分の考えは「ひとりよがり」だろうと言って、短い期間と知りながらヨリを戻すんですね

 

ここまでのまとめ

最初から「傷つく可能性」があった2人。抑えていた恋をぶつけ合い、一度別れる

再会した2人。「わずかな時間しか残っていない」と知っていてもヨリを戻す

1番のAメロから2番のAメロまでで、ぎゅっと「僕の罪」「恋じゃなくなる日」を歌いあげていますね。

 

考察3

燃え上がる想いははかなくて

逢えない日々がまた始まる

安らぎと偽りの言葉を

何一つ言えないままに

約束は交わされることなく

揺れている恋は泡のよう

ふりかえるあなたを抱き寄せて

もう一度キスしたかった

 

「燃え上がる想い」は「僕の罪」で生まれた考察の種「心燃やした人」と繋がり、より一層「FRIENDS」との関連性が深まる表現となっています。

 

逢えない日々が「また」始まる の表現がちょっと気にかかります。1度目もあまり逢えなかったのでしょうか?それとも再会までの「逢えなかった期間」を指しているのでしょうか? ちょっとここは考察の種に入れておきます。

 

秋の扉をたたいてから、すぐに逢えなくなってしまった2人。

「安らぎと偽りの言葉」も言えず「約束」も交わされることなく、何かのはざまで揺れる恋。

 

この2つも考察の種に入れておきましょうね。

 

そして後半です

考察4

なんらかの「決断」を吹きかけるために「やってきた」あなた。

季節は木枯らし(晩秋から初冬…具体的には10月末から11月末ごろにかけて吹く風)が過ぎようとする頃なので、11月末から12月初旬ですかね。

「FRIENDS」に関連していると確信しているので「クリスマスを目前に控えた2人」と表現します。

 

クリスマスを目前に控え、別々に暮らしていた2人が別れのために逢う。

穏やかな笑顔「作り」ながら

出会いを悔やむことはないと

「言い聞かせ」グラスを開けた時

これが最後だと頷いた

 

この別れが本心ではなく、苦渋の決断であることがうかがえますね。

 

※若干無理筋ではありますが、ここでもしかしたら「離れることはない」と言ったのかな?なんて思ってみたりもします。

 

わりとあるんじゃないかと思うのですが、自信がないので保留で。

種と別で「考察のかけら」とでも題してまとめておきますね。

 

後半まとめ

燃え上がった想いは瘦せてしまい、決断を吹きかけに来た女性

作った笑顔で、最後だと言い聞かせて、グラスを開ける2人

「さよなら」を告げた女性を引き留められなかった男性

別れに対して、どこか未練があるような描写が目立ちますね。回避したかったけど、できなかった別れ。

捨てきれなかった「夢」と選ぶことができなかった「恋」の間で揺れる気持ち。

後半はグッと哀しい表現が続きますね。

 

では、全体を通してまとめです

傷つくことを恐れない女性

迷いがなくなった男性

秋が来るまで心を寄せあった2人

違う場所でしか叶わない夢を持った2人

そして、見えていた別れを避けることができなかった2人

「これが最後」という、1度目とは違う、はっきりとした別れ。

 

「夢」は時に「愛」より大事に思えるのでしょうね。

 

ということで「もう一度キスしたかった」の考察でした。

次回は「FRIENDSⅡ」の考察に入っていきます。

注意点として、「FRIENDS」の続編として発表されたアルバムですが、1つのストーリーである、ストーリーが繋がっている、という発表はありません

次回以降は完全な妄想考察になります。

それでも良ければ、ぜひお付き合いくださいませ。

 

考察のかけら

「離れることはない」と言ったタイミング?

 

考察の種

「また」

「安らぎと偽りの言葉」

「約束」