wataame_1985の日記

B'zファンです。歌詞考察がしたくて始めました

SCENE1.「いつかのメリークリスマス」について

この考察の主軸といっても過言ではない「いつかのメリークリスマス

 

考察の前に、まずは歌詞のおさらいを。

 

いつかのメリークリスマス

 

ゆっくりと12月のあかりが灯りはじめ

慌ただしく踊る街を誰もが好きになる

 

僕は走り閉店まぎわ君の欲しがった椅子を買った

荷物抱え電車のなかひとりで幸せだった

 

いつまでも手をつないでいられるような気がしていた

何もかもがきらめいてがむしゃらに夢を追いかけた

喜びも悲しみも全部分かちあう日が来ること

想って微笑み合っている色褪せたいつかのメリークリスマス

 

歌いながら線路沿いを家へと少し急いだ

ドアを開けた君は忙しく夕食を作っていた

 

誇らしげにプレゼント見せると君は心から喜んで

その顔を見た僕もまた素直に君を抱きしめた

 

いつまでも手をつないでいられるような気がしていた

何もかもがきらめいてがむしゃらに夢を追いかけた

君がいなくなることをはじめて怖いと思った

人を愛するということに気が付いたいつかのメリークリスマス

 

部屋を染めるろうそくの火を見ながら離れることはないと

言った後で急に僕は何故だかわからず泣いた

 

いつまでも手をつないでいられるような気がしていた

何もかもがきらめいてがむしゃらに夢を追いかけた

君がいなくなることをはじめて怖いと思った

人を愛するということに気が付いたいつかのメリークリスマス

 

立ち止まってる僕のそばを誰かが足早に

通り過ぎる荷物を抱え幸せそうな顔で

 

作詞 稲葉浩志

 

いやぁ、いい歌詞ですよね。はてなブログだと歌詞掲載可能と聞きましたが

ちょっと怖いので引用と分かるようにしております。

 

さて、では考察に移るのですが、まずは時間軸について。

歌いだしと締めくくり以外はすべて過去形で表現されています

※歌いだし

ゆっくりと12月のあかりが灯りはじめ

慌ただしく踊る街を誰もが好きになる

※締めくくり

立ち止まってる僕のそばを誰かが足早に

通り過ぎる荷物を抱え幸せそうな顔で

この2つの表現が「今」それ以外は「回想(過去)」です

12月のあかりが灯りはじめた街を見て、立ち止まって昔を懐かしむ男性

・プレゼントを買ったこと

・帰り道が幸せだったこと

・出迎えた彼女が夕食を作っていたこと

・渡したときの彼女のリアクション

・離れることはない、といった後でなぜか泣いてしまったこと

色々なことを思い浮かべます。

 

とまぁ、これで終わってしまっては、考察ではなくただの説明なので

ちょっと考察をしていきましょう。

 

考察1・この2人の恋はどうなったの?

全サビに出てくる「いつまでも手をつないでいられるような気がしていた」

気がしていた、の表現からも推測できますが、たぶん2人の恋は散っています

 

最後の歌詞で表現された「僕」と「誰か」の動きが

「立ち止まっている」「足早に通り過ぎる」という正反対の描写なのは

「僕」の今の状況も「荷物を抱えて幸せそうな顔で通り過ぎる誰か」とは正反対だ

っていうことを意味していて

「誰か」側の幸せそうな状況を説明することで暗に示しているのかな

と思ってます。

 

考察2・なんで泣いたのか?

「僕」自身も何故だかわからない、と表現していますが

何故泣いてしまったのでしょう。

「離れることはない」と言った後で泣いてしまった理由は何なのか?

大事なことはサビにある!ということで、サビからキーワードを探しましょう。

 

「喜びも悲しみも全部分かちあう日」「人を愛するということ」

この表現を見れば、「恋」から「愛」に変わった2人が結婚を意識しているように見えますね。

「君がいなくなることをはじめて怖いと思った」

大事になると、失うことが怖くなるものです。うんうん。

「何もかもがきらめいてがむしゃらに夢を追いかけた」

彼女がいると世界はきらめいて見えるし、夢を追う原動力にもなるもんね!わかるぅ!

 

…ということで考察へ。

そもそも、この「離れることはない」ってちょっと遠回しな気がしませんか?

結婚を意識した2人なら、もう少し前向きな表現になりそうですけどね。

語呂とか韻とか言われたらそれまでですけど、違和感があるんです。

「離さないよ♡」「ずっと一緒にいようね♡」よりは

「離れる必要はない」「離れるつもりはない」に近いような。

若干別れがちらついているような。そんな不穏な空気が感じられるんですよね。

 

違和感といえばもう一つ。

1回目のサビだけクリスマスが「色褪せた」って表現されるんです。

そして、2回目と3回目のサビで「愛するということ」に気が付くんです。

 

「喜びも悲しみも全部分かちあう日」を想って微笑み合う2人って、ちょっと幼い感じがしません?付き合いたての「結婚しよーね♡」みたいな。

幼いというか、初々しいというか。

それに対して「人を愛するということ」に気が付いた僕。ちょっと大人というか成長してる感じがするんですよね。

 

今の僕の中での回想、と一言で表現しちゃうと見落としがちですが

これ、最低でも2年分の回想なんじゃないかなぁ?

 

付き合いたての初々しいクリスマスと

「君がいなくなることを初めて怖いと思った」「人を愛するということに気が付いた」

別の年のクリスマス

どちらにも共通する「がむしゃらに夢を追いかけた」の表現。

なんだか不穏な感じのある「離れることはない」の言い回し。

 

そう!

「僕」は、君がいなくなることを初めて怖いと思ったけど!ひとを愛するということに気が付いたけど!離れることはない、といったけど!!

 

…夢を選ぶ日が来ることを感じていたんです。無意識に。

だから「何故だかわからず」泣いたんです。

 

ちょっと無理やりな考察に感じるとおもいますが

ページが進むにつれて、なるほどね!となる予定ですので、お付き合いください。

 

考察の種

この曲だけでは説明できないけど、今後の考察にとって重要なキーワードや

今後の考察で説明がつくキーワードたちを別のページに随時追加していきます

 

いつかのメリークリスマス

「慌ただしく踊る街」

「通り過ぎる誰か」

「複数年を回想している」

「夢を選ぶ日が来る」